• michiyotrio0614

【歴史小説レポート「翔ぶが如く」】

更新日:8月8日

全10巻、ようやく読みきりました!(笑)



司馬遼太郎先生の長編歴史小説で、西南戦争までの道のりとこの時代の主な人物の生き様を描いた作品。


大河ドラマでは同タイトルで1989年に西田敏行さん主演で放送されています。

また2018年には「西郷どん」が鈴木亮平さん主演で放送され、終盤で西南戦争について触れています。


西南戦争までの世の流れを追いながら、それに関わっていた人々の生き様や感情などを一人一人丁寧に描いているので、当時の流れを把握しながらそれぞれの人物の背景も知れてすごくおもしろかったです。


個人的には土佐人でありながら薩摩軍に囲まれた熊本城を決死の思いで守り抜いた谷干城(たにたてき)という人物がすごくかっこいいなと思いました。

責任感があり、周りにも慕われていて、理想(?)の男という感じ。


西郷隆盛、桐野利秋など薩摩の武士たちの最期はかっこいいとも思いましたが、やはり根性論的なところが政治でも戦争でも負けてしまう原因だったのかと思うと少し残念に感じました。

新政府軍の方が論理的な人が多いようなイメージ。

それでも、人の温かみという点で西郷さんの慕われようはすごいなとも感じました。


でも町民や百姓たちが無理やり兵隊にさせられ、断ると罰せられるという風習がこのときからもうあって、これがのちの戦争に国民が駆り出されるというところに繋がってくるのかと思うと胸が痛みました。


こういう話は有名な人たちのことしか描かれないので、戦争で焼け野原になり、家を失った人たちはどうなったのかもすごく気になりました。


歴史を知ると、いまの日本人の気質も納得できる。

同調圧力とか、過剰適応とか、いまの日本人のメンタルが弱くなってしまっているのも自由なのに自由になれていない矛盾がそうさせているのかなと感じました。


本が好きな方は歴史を知れるのはもちろん、いまの日本のことを知るヒントにもなるので、超オススメです。

閲覧数:11回0件のコメント

最新記事

すべて表示