michiyotrio0614
【歴史映画レポート「半次郎」】
「生き様」という点では土方歳三の次にカッコいいと思う人物、「中村半次郎」。
この作品は歴史ファンならみんな知ってるであろう、幕末維新で活躍した中村半次郎こと桐野利秋の生涯を描いた映画です。

実は数年前に一度観ているのですが、大河ドラマ「西郷どん」を見たのと歴史小説で中村半次郎絡みのものをいくつか読んだので、改めて鑑賞。
榎木孝明さん演じる「中村半次郎⇒桐野利秋」が下級武士から西郷隆盛に認められ、表舞台で活躍し、西南戦争に散るまでをほぼ史実通りに描いています。
榎木さんがかなりベテラン俳優さんだけあり、他のキャストもみんなベテラン勢ばかり。
子役としていま大人気の中川大志くんも出演しています。
そんな中でなぜAKIRAさんが?という疑問はありましたがw
わたしはあんまり史実から外れすぎたストーリーは好きではないので、資料に残っている逸話などもしっかりと交えていてとても好きな作品でした。
ラストでどんどん仲間が斃れていくシーンは切なかったです。
最初に書いた通り半次郎の「生き様」はいまの日本にはなかなかいないような人物で、その最期も壮絶でとてもカッコいいと思いました。
ただ世を治める側の人間としてはあまり好きになれませんでした。
実際どのような人物だったかはわかりませんが、西南戦争を無理やりはじめてしまったような強引さもあるし、それに西郷隆盛を巻き込んだことの責任は大きいなと思います。
※西郷隆盛は最終的に自分で判断したのですべてが悪いとは言えませんが…
それよりもいちばん悲惨だったのは巻き込まれた一般市民たちだと改めて思いました。
いままさに国同士の争いが起こっていますが、それが国内レベルで起こっていたと思うと改めて戦争の怖さと残酷さを感じます。
歴史を学ぶと今の世がいかに平和で贅沢であるかを実感します。
これを見たせいか今朝、武士が現代にタイムスリップして、この時代に絶望して次々と切腹してしまうという夢を見ました(笑)
夢とはいえ武士の世よりも絶望的な現代ってなんだか残念…(^_^;)
先人に恥じないような生き方をしたいものです。