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  • 執筆者の写真michiyotrio0614

【歴史映画レポート「峠~最後のサムライ」】

先月の話ですがレッスンの空き時間がすごく空いてしまったので、映画を観に行きました!


この作品は司馬遼太郎先生の歴史小説を実写化したもの。 舞台は幕末の長岡藩(いまの新潟あたり)。 幕府は大政奉還により政権を朝廷に返したが、薩摩、長州、土佐などの西軍は徳川幕府を倒そうと、兵を進めていた。 会津、米沢などの東軍は幕府を守るため反発していたが、長岡藩だけは中立の立場を取ろうとし、戦を防ごうとしていた。 そのために主人公の役所広司さん演じる河井継之助は奔走するが、ついに長岡藩も西軍と戦う羽目に。 そんな河井継之助が武士として死ぬまでの、最後の1日までを描いています。 実はまだまだわたしも勉強不足で長岡藩での戊辰戦争のことや河井継之助の存在も初めて知ったのですが、勝海舟や西郷隆盛などから坂本龍馬と並んで称されたほどの人物と聞いて、その生き様に感動しました。 教科書どころか他の文献にもあまり出てこない方なので、この方をフィーチャーした司馬遼太郎先生もすごいなと思います。 ※ちなみに峠の原作はまだ読んでません(T_T) 心にグッときたのが、松たか子さん演じる河井継之助の妻の“おすが”が、仏門に入るシーン。 セリフの記憶が曖昧で申し訳ないのですが、和尚さんに、「遺された人の方が困難が多い」というようなことを言ったときに、“おすが”は「その覚悟はできている」ということを伝えます。 この戦争で死ぬ覚悟である夫の心を理解して、そのぶん、この場所で生き続けることを決意した“おすが”もまたサムライだなと感じさせられました。 当時の人々は明日をも知れぬ毎日だったからこそ、一生懸命生きていたと思います。 現代を生きるわたしたちはどうだろう。 たしかにいまの日本で戦争は起こっていないし、安全な場所で美味しいごはんを食べれて、好きな仕事で働ける、便利な世の中である。 でも、またいつ戦争が起こるかわからない。 どんなに気をつけていても病気にはなるし、事件や事故に巻き込まれるかもしれない。 急に仕事がなくなるかもしれない。 明日を無事に生きられる保証なんてどこにもない。 他の人からどう思われるかなんて気にしてる時間はありません。 人はいつかは死ぬのだから、どう生きて、どんな最期を迎えたいのか、改めて考えながら日々を一生懸命生きていきたいものです。

歴史好きな人はもちろんですが、生きることについてすごく考えさせられる作品なので、少し予習をしたうえでぜひ観に行ってみてください! 難しい方はわたしが少し解説します!(笑)

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