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"きみ"がお空に帰った日②

アーティストメンタルサポーター、山口美智代です♪

※はじめに※ 今回はわたしの流産経験についてお話します。 見たくない方は読み飛ばしてください。 心身がすぐれない方はご注意ください。


"きみ"からの贈り物


"きみ"とさよならしてから、少しずついつもの日常が戻ってきて、レッスンや演奏で充実した日々を過ごしていました。


旦那さんとも休みが合う日にはときどきお出かけもして美味しいものも食べて、2人の時間をより一層大切に過ごしました。


気づけば季節は2022年夏。 カーテンから差し込む暑い日差しを感じながら目を覚ました朝。


いつものように朝ごはんの支度をしていると、ふとピアノの音が舞い降りてきました。

この曲なんだっけ…?

聞き覚えのない曲のワンフレーズが、何度も何度も流れる。


ああ、もしかしてこれは、"きみ"が届けてくれたのかな? わたしに続きを書いてって言ってるのかな。


なんの確証もないけど、わたしは勝手にそんなふうに感じていました。

気づいたらすぅ~っと涙が溢れていました。


わたしは、この曲を完成させることを決意しました。


それから2カ月後に曲が完成。

10月にレコーディング、11月にはMV撮影をし、12月のワンマンライブで披露するまでに至りました。


ワンマンライブで演奏したあと、ようやくわたしの心の中が浄化されたような、そんな気持ちになりました。



2度目の出会い


手術から3ヶ月ほど経ってようやく生理がきて、それからは体調面でもすっかり元通りになり、妊活も再開しました。


2022年の12月にワンマンライブを企画していたのですが、そろそろその準備をしようと思った11月末、ついに流行病に感染。


そこから生理のタイミングや基礎体温が狂ってしまったのですが、どうもライブ当日が近づくにつれて「もしかして…?」と思うような傾向を感じました。


ワンマンライブに集中したかったので検査はせず、できるだけ安静に過ごしました。


ワンマンライブは大成功に終わり、ホッと一息ついてから検査薬を試してみたところ、なんとうっすらと陽性反応が。


早すぎるかなとは思ったのですが、念のため病院で診てもらうことに。


久しぶりの産科は相変わらず混んでいて、急患の方や臨月の方が優先なのでだいぶ待たされてからようやく診察。


「今度はうまくいくといいね」と先生に言われつつエコーで診てもらいましたが、1回目の時と同様、胎嚢だけが見えている状態でした。


「やっぱ早かったか~」と自分でも思ったので、また1週間後に検診するということでその日は帰宅。


わたしの場合HSPが関係しているのか、敏感に何かに反応したり影響を受けやすいので、この検診のあとすぐにつわりの症状が出始めました。


旦那さんも「ほかの女性はどういうタイミングで気づいたり、症状が出るんだろうね」と驚いていました。


医療技術が上がっているのもありますが、あまりに気づきすぎてしまうわたしの気質もなかなかだなあ…


前回から半年でまた"きみ"に会えることになろうとは。


嬉しいけど不安でもある2回目の出会いでした。


覚悟


なんとなくつわりの感覚と症状が前回よりひどくなった気がして、旦那さんにも「休んだ方がいいのでは?」と勧められて、レッスン教室に連絡を入れたり、現時点で入ってるライブをキャンセルしてもらいました。


思えば前回は家族までにしか伝えていなかったし、つわりを抑えながら仕事にもなんとか行ってたので、今度は無理せず、ゆっくりお迎えの準備をすることにしました。


こういうとき会社であれば上司や身近な社員だけに相談すればなんとかなるけれど、フリーランスはいろんなところと連携を取らないといけないので大変だなと感じました。


今回は包み隠さず正直に妊娠を打ち明け、振替やキャンセルをさせてもらいましたが、理解してくださる方が多く安心しました。


こうして前回よりも"きみ"をお迎えする覚悟はできた状態でしたが、2回目の検診でも胎嚢の成長のみしか確認できず、不安でモヤモヤした状態を引きずったまま新しい年を迎えることになりました。


2度目のさよなら


2023年は引きこもり生活から始まりました。

10日ほど経ったあと、いよいよ3回目の検診。


いつものごとく急患や臨月の妊婦さん優先で進んでいき、また2時間ほど待たされたのち、やっと診察室へ。


エコーを見ながら先生の声が止まる。

「うーん、やっぱり赤ちゃん見えませんね…」


正直、2回目の診察の時点で「今回もダメかな」と悟っていたのですが、「やっぱりダメか」という気持ちになりました。


ただ今回は赤ちゃん自体が確認出来なかったことと、ネットでは10週目まで赤ちゃんが見えなくて、後に無事に生まれたという話もあり、にわかには受け入れられませんでした。


先生から手術の話もされましたが、もう1週間待ちたいということで保留してもらい、その日は帰宅。


すぐにもうひとつ近くにあった別の病院でも診てもらうことにしました。


実はその病院の方が今まで通っていたところよりも家から近く、大きな病院だったのですが、口コミが悪かったので避けていた場所でした。


翌日その病院に行ってみると、予約制で待合室も広くて、旦那さんの付き添いもOK。 診察までの流れも丁寧でスムーズでした。


エコーで診てもらったところ、やはり今回は赤ちゃんが途中で育たなくなってしまったようで、そのままその病院で2回目の手術を受けることになりました。


今回は"きみ"の姿が見えないままさよならになってしまったので、前回ほどのショックはありませんでしたが、お部屋だけ契約しといてキャンセルされてしまったので、寂しいような悲しいような、なんとも言えない気持ちでした。

2回目の手術


手術は1週間後。

もしかしたらいちばんつらかったのはこの1週間かもしれません。

つわりだけが続く1週間。

何をモチベーションに乗り越えたら良いのかわからず、ピアノを弾いたり買い物に出かけたりDVDを見て気を紛らわしながらなんとか過ごしました。


手術前日、旦那さんが泊まりの仕事で家にいなかったので1人で夜を過ごしていたのですが、前回の痛みやつらさが急に蘇ってきて、怖くなりました。涙が止まらなくて、なかなか眠れませんでした。


手術当日、タクシーに乗り病院へ。

受付を済ませるとすぐに処置室に案内され、問診を受けながら子宮口を広げる準備に取り掛かります。


前回はそれがいちばん痛くて嫌な思い出だったのですが、看護師さんが優しく脚をさすってくれたり、処置をする先生がこまめに声掛けをしてくれたおかげで、そこまで痛くありませんでした。 思わず看護師さんにお礼を言いましたw


そのあときれいな大部屋に案内され、2時間ほど一休み。 朝から飲まず食わずだったので、栄養補給用に点滴も入れてもらいました。 前回はこんなことなかったのでかなり手術への恐怖が減りました。


予定通り手術室に案内され、丁寧に声をかけてもらいながら麻酔投入。 腕がだんだん痺れてきて、看護師さんに肩をゆすってもらったまま意識がなくなりました。

気づいたら大部屋のベッドの上でした。

左手の点滴を眺めながら「終わったのか…」と思いました。


点滴が終わるまでゆっくり寝かせてもらって、術後の検診も問題なく、次回の検診の予約をして前回より1時間ほど早めに帰宅することができました。


帰りは仕事終わりの旦那さんが迎えに来てくれて、軽食を口にしたあと、早めに眠りました。


手術の終わりと同時に、もうわたしの気持ちは前を向いていました。 ただ、それは少しだけ不安と焦りの混じったものでした。

続く



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