大河ドラマで観ていてけっこう好きだったので、読んでみました!
織田信長→豊臣秀吉→徳川家康に仕え、低い身分から関ヶ原の戦いを経て土佐一国を持つことになった山内一豊と、それを支えた妻、千代の物語。
特に目立った戦功はなかったものの、持ち前の律儀さと千代の知恵を頼りに天下の移り変わりをうまく生き抜いていきます。
二人の間に子供は一人しか産まれておらず、しかもその子を地震で亡くしてしまっています。
家を絶やさないように側室や子供をたくさん持つことが普通だった時代には珍しく、一豊は千代一筋で、千代が勧めた側室でさえ手を出さなかったそう。
確かに家の繁栄を考えると難しいところですが、その一途さもまたひとつの武士道な感じがして、個人的にはとても好感を持てます。
また、様々な転機で彼女の言動が一豊の出世をアシストしている点も素晴らしいと思います。
お尻を叩いて行動を促したり、背中を優しく押して励ましたり、常に情報をチェックしては論理的に意見を言ったり、かと思えば感覚的でかわいらしい一面を見せたり…
最後の解説を読んだら有名な金十枚と馬の話は実話なのかどうか怪しいらしいが、たとえ嘘だったとしても、強い武士にはある意味それ以上に強い女性(笑)が支えてたからなのではと思いました♪
千代はある意味わたしの理想の妻像でもあるので、強くたくましく、夫を支えられる妻でありたいものです(笑)
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